入国係官の目的は、入国する人の「滞在目的」「滞在日数」「現地での滞在場所」
■入国審査で使う英語
アメリカへ入国する際にはまず第一関門の入国審査を突破しなければなりません。アメリカは若干諸外国に比べ厳しいのである程度自分でやり取りのストーリーを組み立てて入国審査に挑みましょう。
アメリカの入国係官は、人によって使う表現や口調、言い方のクセなどが違ったりしますが、その目的は共通しています。入国する人の「滞在目的」「滞在日数」「現地での滞在場所」などが分かればいいのです。
そこで、相手の質問がよく聞き取れなかった場合も、こんなふうに繰り出して、相手に必要な情報を与えてあげます。
■I’m a tourist.
(アイマトゥーリスト/私は旅行者です)■I’m staying here three days.
(アイムステイングヒアスリーデイズ/3日間滞在します)■I’m staying in the Carlton Hotel.
(アイムステイングインザカールトンホウテル/カールトンホテルに滞在します)
ここで大事なことは、ちゃんと文の形で言うこと。そうすれば、相手の質問とかみ合わなくても、とりあえず何が言いたいかはわかってもらえます。最初の観光の目的のところは、”I’m here for sight seeing.”(観光で来ました)でもいいのですが、tourist(旅行者)という言葉を使ったほうが、発音が悪くても理解してもらいやすいようです。
「ひとまず聞き返せばいいのでは…」と思うかもしれませんが、相手がクセのある英語を使う場合、言い返してもらってもさっぱり分からないことがあります。相手の言うことがわかってから話すのではなく、とりあえず言うべきことを言ってみることで、意外と話がうまく進んだりするものです。
先ずは、passportとboarding pass(搭乗券)を手元に準備します。入国審査の定番の質問と言えば、この3つです。
■What's the purpose of your visit?
(ワツザパーパスオヴユアヴィジト/訪問の目的は?)■How long are you going to stay?
(ハウロングァユーゴウイントゥステイ/どれくらい滞在しますか?)■Where are you staying in ○○?
(ウエアアユステイイングィン○○/○○ではどこに泊まりますか?)
とはいえ、入国係官は必ずしもこのセリフを使ってくれるとは限りません。"Are you a student?"(学生ですか?)とか"What brought you here?"(ここに来た理由は?)だったり、人によって早口だったり訛りがあったりして、「やっぱり英語がわからない!」とアメリカへ出張に来て早くも思い知らされる一瞬だったりします。
海外出張の入国審査で係官の言うことが聞き取れなかったら…? まず試してみてほしいのは、相手のセリフの中の「キーワード」を聞き取ることです。
■訪問の目的を聞きたい場合
purpose(パーパス/目的)、what(ワト/何)、why(ゥワイ/なぜ)、student(ストゥーダント/学生)、tourist(トゥーリスト/観光客)、 business trip(ビジネストリップ/出張)
■滞在期間を聞きたい場合
how long(ハウロング/どれくらいの長さ)、how many days(ハウメニデイズ/何日)、when(ウェン/いつ)、leave(リーヴ/出発する)
■滞在先を聞きたい場合
where(ウェア/どこ)、which hotel(ウィチホウテル/どのホテル)、address(アドレス/住所)、in ○○(○○に国名・都市名/~で)
相手の言うことを全部聞き取ろうとせず、聞き取れた単語から判断し、すかさず自分の答えを繰り出すのです。万が一間違って答えても、相手は「この人英語が苦手?」と気がついて、今度はゆっくりわかりやすく話してくれるはずです。
ここを突破してアメリカ出張をスタートさせましょう。