アメリカ出張準備-情報とノウハウ-

出張前にお勧めの本

■お勧めの本

海外勤務・成功の秘訣―外国人と働くツボ

(伊藤久著 日本貿易振興会、単行本:1999年初版)

出張持参推薦度:★★★(3つが最高ランク)

海外勤務・成功の秘訣―外国人と働くツボ

著者は日立製作所社員として60~90年代に米国、欧州、東南アジア、中国で15年以上駐在した先達です。異文化社会で働く上での心の持ち方が、著者自身の経験を平易にかみくだくようにしてまとめられています。
例えば現地社員との働き方、仕事に対する考え方の違いは、海外で初めて、すぐに直面する大きな異文化体験です。これらへ意識的に配慮することの大切さが腑に落ちるように分かります。
また自分自身がきちんと自立することが無事に海外勤務を了える基本だという一貫したメッセージに共感を覚えます。
ふんだんに盛り込まれた分かりやすい事例は、よく読むと普遍性が高く、しばらく海外での業務経験を経た後で読み返しても、改めて気づかされることが多い良書です。


あめりか記者修業 増補改訂版

(鳥越俊太郎著、中央公論新社、文庫:1989年初版、2003年改版)

出張持参推薦度:★★★(3つが最高ランク)

あめりか記者修業 増補改訂版 中公文庫

文庫版の原著は「新あめりか漂流記」(1984年発行)と25年余も前になりますが、米国人とのつきあい方をよりスムーズにする上で今でもお勧めです。文庫版という軽さと内容から出張時持参推薦度は3つ星です。
著者はなんと40歳過ぎになってから米国郊外新聞協会による実習生募集プログラムへ応募し、東海岸のペンシルバニア州郊外の小さな新聞社でインターンシップを1年間務めます。本書は記者らしく平易で明解な文体を使って、そのときの経験をつづったものです。 自分の見方を押し付けない控えめな文章で、アメリカにおける個人のあり方、社員と会社との関係、自分を知ってもらうことの大切さ(日本に関する事柄を含めて)などが語られています。
私は著者とは違う、マスコミではない業界でアメリカと関わっていますが、そんな自分の体験を振り返って、「あぁそうそう」と共感できる部分が多かったです。 著者も米国到着時に英語で相当苦労されたらしい様子で、わが身を振りかって励まされました。
ただ、残念ながら現在廃版になっているようです。Amazonのマーケットプレイスで出品されていました。

サイト内検索

↑ PAGE TOP